
偶然みつけたインドの新聞の記事を読んでいたら「ニルドーシュのような一見ヘルシーで安全と思われるハーブたばこにもそれなりに健康リスクがある」ということが書かれていました。
ニルドーシュをおすすめした手前、これも拡散しなければと思って記事にしました。
ナチュラルさを売り物にしたハーブたばこでも普通のたばこと変わらないような危険性があるそうです。このことも参考にしていただければ幸いでゴザイマス。
ニルドーシュに毒性?!
「ナチュラル」や「ヘルシー」に落とし穴
ニルドーシュに関する記事をこのブログでいくつも書いてますが、なぜかこの記事が一番アクセス多いので不思議に思ってます。
ニルドーシュってなんか怪しげな感じだからw、そのへんで皆さん不安に思ってるのかしらとか想像してるんですけど。
せっかくなので最新情報なぞお伝えしたいと思って久しぶりにニルドーシュねたをググっていたら、インドの新聞社「The New Indian Express」発のある記事が目に留まりました。
「Herbal bidis are just as bad, if not worse」となんか気になるタイトル・・・
まあ要するに「ハーブたばこもたばこと変わらないリスクがある」ということを言ってるんだと思います。
ちなみに「bidi=ビーディ」とは、ニルドーシュのような「テンドゥリーフ(木の葉)を使った小型の葉巻たばこみたいなもの」をいいます。
下は同記事からの引用です。
オンラインで売られているテンドゥ・リーフを使ったハーブたばこにもレギュラーたばこと変わらないヘルス・リスクがある。
その多くはタバコの葉のかわりにバジル、シナモン、クローブといったハーブを使ってヘルシーさを売りにしている
なんですと?! これってまさにニルドーシュではありませんか!
ハーブたばこは天然原料使ってるから安心だと思ってたのに、これはかなりの衝撃でした。
医師が指摘する健康被害
次に上の記事で紹介されているインドの医療関係者の指摘するハーブたばこの危険性についてです。
多くの人はヘルシーだとかナチュラルといった言葉にだまされてしまいがちですが、実は「レギュラーたばこと同じぐらいの毒性がある」と警告しています。
この記事内で「ハーブたばこ」としているのは
ニルドーシュのようなbidi(ビーディ)と呼ばれる葉巻タイプの小さなたばこのことです。
天然原料、ハーブだから安全ではない?!
日本ではハーブたばこはあまり一般的ではない感じですが、インドをはじめとする海外諸国では社会問題として取り上げられるほど愛用者が多い印象です。
レギュラーたばこに較べると安価だというのも理由ですが、今風のナチュラル志向がクールだと思ってるヒッピー系の若い世代だったり、禁煙したいと思って乗り換えるという風にいろいろな目的を持った人たちが愛用しています。
しかし、彼らがハーブたばこを選ぶ理由は「普通のタバコよりもヘルシーだから」ということで共通しています。
とはいえ、医師の目から見るとこれらのハーブたばこ類の本来の目的である「レギュラーたばこよりもヘルシーで安全」というセールス文句を満たしていないと指摘しているインド人医師が何人もいます。
「ハーブたばこは危ない」と言われるその理由
インドの医師が指摘するハーブたばこの危険性について紹介します。
消費者は一見ヘルシーそうに見えるハーブたばこのパッケージにだまされています。その中身は体内に異常をきたす可能性のある、発ガン性リスクを持つ7000もの有害なケミカル物質を含んでいることに気づいていません。
-呼吸器インターベンション スニル・クマール医師
気道や呼吸器系の治療で気管支鏡を使って行うものの中でも特に先端的な診断・治療の総称
ハーブたばこの危険性は普通のタバコとなんら変わらないのです。
呼吸器科 KS・サティッシュ医師
有害ケミカルが肺の奥深くに入ってしまう
植物性の物質が燃えると一酸化炭素、タールといった有害ケミカルが発生するそうで、これはレギュラーたばこの有毒性と変わらないものだそうです。
そしてそれがダイレクトに肺に吸い込まれることになりますが、特にハーブたばこの場合はこの状態が喫煙中に起こりやすくなるそうなんです。
というのもハーブたばこの「巻き」に使われているテンドゥリーフに原因があるそうで、紙巻きたばこに比べると燃えにくいので喫煙者はおのずと力を入れて喫うようになります。
こういったことが発がん性リスクのあるケミカル類を肺の奥深くに送り込むことになっているというのです。
消費量が多いことも原因のひとつに
次にハーブたばこ喫煙者は、レギュラーたばこよりもハーブたばこの方が安全と信じて喫っているので消費量も多くなりがちになっているとの指摘があります。
ニコチンのないハーブなら安心、レギュラーたばこに比べると味が薄いので1本だと満足感がない、といったことがその原因にあげられます。
ここまではインドの事情を書いてみました。次のセクションでは喫煙に関してはよりシビアなアメリカとカナダの対応についてみてみましょう。
お国柄?! アメリカとカナダのハーブたばこ事情

アメリカやカナダでもレギュラーたばこの代用として、ハーブたばこ愛用者は多いようです。
アメリカではすでにハーブたばこについては法律化されていて、たばこ会社は箱に「健康に害がある」旨を記載しなければならないことになっています。
Health Link B.C.というカナダの公的機関の公式HPにはニルドーシュのようなbidi(葉で巻かれた小さなハーブたばこ)について、はっきりと下のように書かれています。
ハーブたばこはレギュラーたばこに比べると高い比率のニコチン、タール、一酸化炭素を含んでいます。他のタバコ製品と同じく、発がん性リスクのあるケミカル類やさらに強い中毒性も持っています。
ハーブたばこ愛用者は心臓病、口腔ガン、肺がん、胃がん、咽頭がんの発症率が高まります。それとともに肺気腫、慢性気管支炎の発症率が高まります。
ひえ~、まるで脅迫されてるみたいです。
このあともまたスゴイ!
タバコ製品のすべてには上のようなリスクがあります。アナタにできる最善のことはこれらを遠ざけて禁煙することです。
そのために私たちは手を貸します。
・・・とその後は禁煙対策サイトのリンクへと誘導されるのでした^^;
さすが喫煙=害悪!と、タバコと名のつく物はどんどん社会から排除するというお国柄らしい対応です。カナダに関してはたばこ類全否定です。
北米でのハーブたばこ喫煙者に対する風当たりがインドに比べてより強いのは、文化的な背景も影響している印象を受けました。
【補足】ハーブたばこ「完全否定しない派」の意見
再びインドに話を戻すと、ハーブたばこのベネフィットを認める専門家もいます。
下は心理学者のスミサ・ラフル氏の意見です。
1カ月から2カ月ぐらいの短期間で徐々に禁煙していきたいという人たちにとってはハーブたばこが役立つ面もあります。ニコチンの量を減らしつつも、喫煙している気分は変わらないのでストレスを感じにくくなるからです。
bidis are just as bad, if not worse, The New Indian Express
上のようなポジティブな見方もあって意見が分かれるところです。
で、ニルドーシュはどうなの?
ハーブたばこの中にはニルドーシュをはじめとして、アーユルヴェーダ的な効能や使われている薬草ハーブが肺を浄化させるということを謳っているものがあります。
こういったハーブたばこの効能の真偽については、まだ規制するような法律がインドにはないため今後の議論や調査が必要だとされています。
効能については、現時点では確固とした証明はできないということでしょうかね。
とりぞう的にはそれなりの効果があったのではないかとは思ってますが・・・
【まとめ】リスクを知って使う
ニルドーシュをはじめとするbidiと呼ばれるハーブたばこ類の持つ危険性について書いてみました。
お国柄による感じ方に差はある印象ですが、こういったヘルシーさやナチュラル系を謳ったハーブたばこ製品を使うときは、上に書いたようなリスクをよく理解した上で使用すべきだと思いました。
もしも継続的に使う場合は以下のことを頭に入れて使いましょう。
1. ハーブたばこにもニコチンたばこと同じぐらいの健康被害をもたらすリスクがある。
2. 喫うときは深く吸い込まないこと。
(たばこから発生した有毒物質が肺の奥深くまで入らないようにするため)。
3. 禁煙に使う場合は短期間の使用にとどめる。
上手に使って禁煙してね♪
肌にいい化粧品なんてないように、喫ってカラダにいいタバコなんてあるわけないですよね~
ナチュラルとかヘルシーといった売り言葉を聞くとつい信じ込んでしまいますが、どんなものにでもリスクは付き物なんだとあらためて納得させられた一件でした。
何事もほどほどにってところは何に関しても共通ですね。
引用記事URL
The New Indian express, Herbal bidis are just as bad, if not worse
Health Link BC, Canada, Health Risks of Alternative Tobacco Products

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この記事を書いた人 Wrote this article

とりぞう
昭和のバブル時代を満喫したBBAです。オトコのような名前ですが、女です。LGBTとも関係ありませんw。 趣味の音楽のことや最近凝ってる「自家製健康酒づくり」etc、「ろぶりーと」はとりぞうが気ままに綴る雑記ブログです。