アメリカン・トップ40のレジェンドDJ「ケイシー・カセム」の墓がショッキングすぎて涙・・・

アメリカン・トップ40のレジェンドDJ「ケイシー・カセム」の墓がショッキングすぎて涙・・・

バブル世代の洋楽好きならば、名前ぐらい知っているに違いない「アメリカン・トップ40」とその看板DJだったケイシー・カセム(ケイサム)。つい最近、そのケイシーの死を知ったワタシ。

そして妻によってノルウェーのオスロに秘密裡に埋葬され、墓のある場所を知る者は彼女とその娘の2人以外にはいないというショッキングな事実もわかりました。

が、気になってググっていたらその埋葬場所を偶然発見。
海外では既に多くの人の知るところとなっていて、聖地巡礼しているファンも多い印象です。

オスロ郊外の墓地にひっそりと眠るケイシーのお墓を画像付きでご紹介します。

難病発症~謎に満ちたケイシーの死

1970~80年代に世界50カ国以上で配信された超人気ラジオ番組「アメリカン・トップ40」で有名なレジェンドDJ・ケイシー・カセムが亡くなったのは2014年7月15日、シアトル近郊の病院でのことです。享年84歳。

※彼の名前はアメリカ式発音だと「ケイシー・ケイセム」になりますが、日本では「カセム」が一般的のようなのでここでは「カセム」にしています。

声優としても有名で「Scooby Doo(邦題:泣き虫クルッパー)」でShaggy(クルッパーの飼い主。日本では「ボロピン」)の声を長年担当しました。

上の写真は現役時代のケイシー。クルッパーとの2ショット。

とりぞう

とりぞう

「ガッチャマン」がアメリカで放映されたときには「コンドルのジョー」の吹き替えもやったんだよ。

しかし、現役時代にはいくつもの殿堂入りを果たして華々しい活躍をした彼も晩年には難病に苦しみ、決しておだやかに人生を終えることはできませんでした。

2007年、75歳のときに「レビー小体型認知症」という難病を発症し、2009年には病気の悪化のせいで表舞台からは完全に退きます。

その後は療養生活、入退院を繰り返して2014年に亡くなります。

「レビー小体型認知症」というのはパーキンソン病によく似た病気で、徐々に身体の各機能が弱っていき最後には寝たきりになってしまうというものです。

ケイシーの死を巡って親族同士が熾烈な争い

しかし彼の死については当初からいろいろと取り沙汰されていて、それを巡っては親族間で対立が起こり裁判にまで発展して長いこと死闘を繰り広げます。

親族というのはケイシーの再婚相手のジーン・トンプソン・カセムと、最初の結婚で前妻との間に生まれたケリー、マイク、ジュリーの3人の子供たちです(以降は「カセム・キッズ」)。

もともと彼らはケイシーが再婚した当初から折り合いが悪く、争いが絶えないような間柄で長年の確執がありました。

そのへんの事情についてはあらためてご紹介したいと思っているのであえてここでは割愛しますが、とにかく事情を知れば知るほどケイシーへの同情を禁じ得なくなります。

オスロの彼の墓というのもすごく不可解なもので生前の彼の活躍や功績が窺えるようなものは何もなく、その墓には墓標すら置かれていません。

これらはすべて二度目の妻のジーン・トンプソン・カセムによるものですが、彼女がどういう意図を持ってそうしたのかまったく理解に苦しみます。

次のチャプターでは実際のお墓の画像も載せています。ウラ話も含めてぜひ驚愕してください。

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妻・ジーンによって北欧へ持ち去られたケイシーの棺

下の画像はオスロの「Vestre Gravlund」というケイシー・カセムの墓がある墓地の地図です。

メトロのThe Borgen Metrostationのすぐとなりで「ヴィーゲラン彫刻公園」の一角に墓地がある感じです。

ノルウェー王宮からもけっこう近そうだし、グーグルストリートマップで見てみると墓地のまわりには住宅地やいろいろな商業施設、学校なんかもありけっこう賑やかそうなところで驚きました。

ワタシはオスロには行ったことがないのでさっぱり土地勘がないんですが、とにかく人気のないうら寂しい場所に違いないと思っていたのでこれは意外な驚きでした。

物知りナツ

物知りナツ

オオカミの遠吠えが聞こえそうなとこだと思ってたんでしょ。

次の画像は墓地の部分を拡大したもので、ケイシーのお墓のある場所も載っています。

実際の風景写真で確認したところ、とても落ち着いて雰囲気のいい場所でした。

墓地の中には古い石造りのチャペルがあったり、木々や芝生の緑が溢れる中にたくさんの墓石が整然と並んでいて西洋映画でよく見かけるような風景です。

実際ここには歴代のノルウェーの王族、文化人、政治家といった名のある人たちが大勢埋葬されているようです。

これも少しは精神的に安心できました。

しかし、この墓地の公式サイトに載っている埋葬者リストを見ると外国人と思えるような名前は見当たらないんですよね。

大勢のノルウェーの有力者・有名人の名前リストの中に埋もれるように記載されている「Kasey Casem」の名前だけが浮いて見えました。

そして次のチャプターにあるケイシーのお墓の写真を見たら、再び本人やカセム・キッズへの同情を感じずにはいられませんでした。

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ほとんどホラー! 腐るにまかせる冷酷な妻

下の画像は実際の墓地の中の様子ですが、手前の土を掘り返したような場所がケイシー・カセムの墓なんです。

まわりと比べると明らかに違和感ありすぎ、墓標もないので墓なのかどうかもわからない感じです。

しかもケイシーが亡くなったのは2014年7月15日なのに、ここに埋葬されたのはその半年後の12月16日です。

理由はケイシーが亡くなったときにはまだ妻のジーンとカセム・キッズが裁判で超絶バトル中だったことが一番の理由ですが、その間に妻のジーンは信じがたいことをしています。

裁判がヒート中で親族が忙しいのをいいことに、ジーンはケイシーの遺体を秘密裡に国外へ持ち出しているんです。
しかも遺体は「防腐処理すらされていない状態」で、です。

最初はカナダのモントリオールへと送られてそこに1週間ほど留め置かれます。

さらにそこからコンテナでノルウェーへと移送されることになりますが、防腐処理されていない遺体を長期間放っておくとどうなるかなんて誰にだってわかりますよね。

実際に、モントリオールの係官はケイシーの棺桶から漂うあまりにもひどい悪臭に耐えられず、コーキング剤を使って隙間という隙間を埋めなければならなかったという話が伝わっています。

腐るにまかせて放置したとしか思えませんが、もはやこうなるとホラー! 死者への冒涜、遺体侮辱罪としか思えません。

ケイシーの嘆きが聞こえてきそうな・・・(画像あり)

なぜジーンがこんな常識外れたことをやったのかについて、ケイシーの長女のケリーがこんなことを語っています。

「ジーンは父が寝たきりで何もできない状態のときに満足なケアを与えずに放置したまま虐待した。そのことを知られたくないがために遺体が腐って証拠がわからなくなるのを待っているのよ!」

ケイシーの死後にこのことを巡って双方が長期間法廷で争った模様はアメリカのマスコミ各社によって伝えられています。

上の画像はわりと最近撮られたものに思いますが、最初見たときには鳥の巣ではないかと思ってしまいました。
これがケイシー・カセムの墓って信じられますか?!

なんだか夜には土の中からすすり泣きが聞こえてきそうな雰囲気です。

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ほぼ絶望的と思われるアメリカへの帰国

ケイシー本人はカリフォルニアに埋葬されることを望んでいたのに反して、ノルウェーの行ったこともない土地に強制的に埋葬されることになりました。

ジーンは母方がノルウェー系なのでオスロを選び自分も将来そこへ移住するつもりだったと語っていますが、彼女の親戚筋はマスコミを通じてこのことは否定しています。

まったくもって「なぜノルウェー?」としか思えません。

ちなみにカセム・キッズの「父の遺体をアメリカに返してほしい」という訴えに対して、オスロの役人側は「墓を再度掘り返すことは断じてできない」と固く拒否しているそうです。

いったいケイシー・カセムは何の思い出もなく知り合いすらもいない、ヨーロッパの北の果ての冷たい土の中に放置されたままどんな気分でいるのでしょうか。

彼の遺体の帰国を切に望んでいる遺族にも同情を感じずにはいられません。

ジーンとカセム・キッズの法廷デスマッチは2019年12月にキッズ側の訴えが棄却となり、非公開の同意のもとその後は双方とも沈黙しています。

(長女のケリーが中心になり、ケイシーへの「高齢者に対する不当な扱い、介護の放棄、間違ったケア」といったジーンのネグレクトに対して起こした訴訟)

補足:ホラーな妻ジーン・トンプソンの人格って・・・(動画あり)

今回の記事を書いているうちにケーシーの二度目の妻であるジーン・トンプソンン・カセムの特異な人物像に興味をそそられてしまいました。

彼女がケイシーと結婚したのは1980年のことです。当時のジーンは34歳、ケイシーは48歳でした。
その後ケイシーの死までずっと添い遂げてはいますが、本当にケイシーのことを愛していたのか疑問だらけな印象です。

元女優で大柄な金髪の白人女性ですが、存在感、自己主張が異常に強く一度見たら忘れられない強烈キャラだと思います。
調べてみたら意外なこともわかったので、彼女に関する記事もそのうち書いてみたいと思ってます。

下の動画は現地のニュース番組で取り上げられたもので、ケイシーの死後の法廷闘争3年目の頃のものです。

それまで住んでいた豪邸が長いこと荒れ放題で税金もずっと未納になったままのせいで、弁護士がケイシーの財産の差し押さえを強制執行している様子です。

松葉づえをついている女性がジーン(骨折している模様)で、かつての華やかさはもうなくだいぶやつれて劣化もしてるのがわかります。

黒の上下を着た黒髪の恰幅のいい少し若い女性(動画で泣いてる人)がケイシーとの間にできたひとり娘のリバティ(当時は27歳)。

TV局のインタビューを受けている白い服のエキゾチック美女が前妻との間にできた長女のケリーです。

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【まとめ】永遠の謎とされていたケイシー・カセムの墓の場所はここだった!

死後にノルウェーに人知れずに葬られ、その墓のある場所は永遠にわからないものとされていた、アメリカン・トップ40のレジェンドDJ「ケイシー・カセム」の墓はすでに世界中のファンの知るところとなっていました。

オスロの「Vestre Gravelund」墓地の中にあり、ここはヴィーゲラン彫刻公園の一角にあります。

ノルウェー王宮からもけっこう近く、メトロの「The Borgen Metrostation」のすぐ近くなのでオスロ観光と合わせて「聖地巡礼」できそうですよ。

とはいえ、その墓には墓標もなく彼を知る人にはかなりショッキングなもので、その裏に隠された身内同士による醜い確執や法的な争いを知ると本人に同情を禁じえません。

ケイシー本人はカリフォルニアに埋葬されることを望んでいましたが、それは妻の身勝手な思いのせいで無視され、また将来的にも米国へ戻すことも絶望的という悲しい状況になっています。

あらためてケイシー・カセムに合掌・・・T_T

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とりぞう