ワタシとアルジェリア 最初の出遭いは東京タワー蝋人形館と豊島園アフリカ館

ワタシとアルジェリア 最初の出遭いは東京タワー蝋人形館と豊島園アフリカ館

このところはまってるアルジェリア音楽関連の四方山話なぞを。

日本とはほとんど縁のない国ですが、調べるとけっこう面白いことがいろいろわかりました。

とりぞうとアルジェリアの不思議な縁について昭和の香り満載!でご紹介します。

なぜか不思議な縁を感じさせるアルジェリア

子供の頃に見たり聞いたりしたことは生涯を通して影響を与えるというのはよく知られた話ですよね。ワタシとアルジェリアにもそういう関係があるのかもと思ってます。

でも、その仲を取り持ったのが「蝋人形館と遊園地」というのがまた何とも言えず笑っちゃう話なんです。ある意味トラウマチックな経験とも言えるんですけど^^;

アルジェリアにはいまだかつて行ったことはないんですが、なぜか子供の頃から不思議な縁を感じてます。常に意識していたわけではありませんが、気がつくと知らないうちに生活に入ってきてたことが多かったですね。

とはいえ、最初の出会いがあまりにも強烈な体験だったので「ある種のトラウマ」になってる可能性もなきにしもあらず、ですがw

どんな体験だったのか、順を追って書いていきます。

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【ショック第一波】東京タワー蝋人形館にて

その強烈なアルジェリアとの出会いは今からさかのぼること40年以上も前、子供の時分に母親に連れられて東京タワーに行ったときのことになります。

当時は上層階に「東京タワー蝋人形館」というのがあって、東京観光のちょっとした名所にもなっておりました。テレビでもよくCMが流れていたので子供ごころにもどこか惹かれるものがありました。

で、念願かなって見物できることになり、当日は胸躍らせながら元気よく蝋人形館の入り口をくぐったのです。

18禁ともいえる世界が目の前に・・・

ところが、実際に中に入ってみると長いこと思い描いていた夢のような世界(今でいうならディズニーランドか?)どころか、そこここと目の前で繰り広げられているのは血なまぐさい拷問シーンとか殺人鬼といった、18禁とも思えるような光景がてんこ盛りではありませんか!

とりぞう

とりぞう

あ、あり得ない・・・なんという血なまぐさいカオスな世界・・・

思わず顔を背けてしばらくは無言になるほどの大変なショックを受けたのを今でもありありと覚えています。

令和の現在なら絶対許されないレベルのものでしょうね。

アルジェリアの鉤責め

その中でももっともショッキングでいまだに忘れられないのが「アルジェリアの鉤(カギ)責め」という題目の展示でした。

もう幼心にこれを見たときのショックはたとえようがなかったです(画像もキモくてスミマセン^^;)。

閲覧注意・クリックで拡大します

画像のように天井から突き出た巨大な鉤に、苦悶の表情を浮かべた男性が「首の皮一枚」で引っかけられて吊るされていたのでした。クワバラ・・・

「こんな残忍なことが行われている国っていったいどんな人たちが住んでいるのだろうか」と、言葉も出なかったのを今でも覚えてます。

これが第一回目のアルジェリア・ショックで、このとき初めてアルジェリアという国を意識するようになりました。

強烈すぎた最初の出遭い

現実にはノーマルな展示の方が多かったはずで、マリリン・モンローやブリジット・バルドー、リンカーンといった歴史的な有名人の蝋人形を見たことを覚えてます。

が、最初に書いた拷問シーンが強烈すぎたためにそれ以外の記憶がまったくありません^^;

ちなみにこの蝋人形館は2013年9月に惜しまれつつも(?)閉館されています。

それまでは不定期に展示がリニューアルされていて「演歌の花道」なんていう時期があったのもおぼろげながら記憶にあります。

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【ショック第二波】豊島園のアフリカ館でまたもや遭遇

で、また何年かして今度は豊島園(としまえん。東京都練馬区にあった遊園地。2020年8月に惜しまれながら閉園T_T)に行ったときに再びアルジェリア文化に触れることになりました。

知る人ぞ知る伝説の豊島園アフリカ館

今でも当時を懐かしむファンは多いのですが、今を遡ること数十年前に豊島園(としまえん)には「アフリカ館」という有名なアトラクションがありました。

4人乗りのジープに見立てた乗り物に乗ってアフリカ大陸を探検するというコンセプトで、豊島園の中でも1、2を争うような人気と存在感を放っておりました。

今でいうなら東京ディズニーランドの「イッツ・ア・スモールワールド」のサファリ版みたいなものでしょうかね。音楽こそありませんでしたが。

当初は3億円以上を投入して作った日本初のアフリカ版ダークライド(乗り物に乗って施設内を回るトラクション)で、かなり力を注いだものだったそうです。

どうりで人形や動物の作りも精巧でよくできていたのも理解できるわ。
建物の入り口を飾っていたエジプトのアブ・シンベル神殿(画像)のミニチュアも、リアルでひときわ神秘的な空気を醸し出していたのを覚えてます。

しかし、このアトラクションは1998年に惜しまれつつも閉鎖されてしまったのでした。

こちらは、日本人観光客にも人気のエジプト・アスワンにある本物のアブシンベル神殿。

中央にある入り口と較べてみるとわかりますが、実物は驚異的な大きさです。

暗闇に突然現れた衝撃の光景

前置きが長くなってしまいスミマセン^^;

アトラクションの中は全体的に暗くて、順路を乗り物で移動していくと突然目の前にアフリカ各地の文化や風俗を再現したリアルな光景が次々に現れるというものでした。

当時はまだ3DやVRなんてなかったから、すべてマネキンや動物模型を使った電気仕掛けのリアルなセットでした。

で、肝心のアルジェリアの場面ですが、これまた東京タワーで見たアレと同じく強烈なものでした。

異星人のような風貌の人々が突然目の前に・・・

それは、暗闇の中で突然現われました。

今度は砂漠の集落を再現したような光景でしたが、そこから放たれる異様ともいえる一種独特な空気が強烈に記憶に刻まれることになりました。

男性も女性も頭から白い布をすっぽりとかぶったような民族衣装を身にまとい、布の間から覗く目がこちらをいっせいに見ているという、なんとも不気味で不思議な光景でした。

しかもアラブやアフリカ系の人って目が大きくて眼光鋭いじゃないですか。だから余計に恐怖を感じたんだと思います。

画像はモロッコの昼間の光景なのでだいぶ雰囲気も違いますが、ワタシが見たのもこんな感じの生活感満載の光景でした。


しかし、とてもあの妖気溢れる雰囲気には及びませんね^^;

今から思えば、あれはアルジェリアの砂漠地帯に住む遊牧民の村の光景だったんだと思いますが、いまだかつて見たことのない風景や人物が、なにかよその惑星のものではないかと思わせるほど強烈でした。

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【epilogue】いつも夢を与えてくれた豊島園アフリカ館

話題が出たついでに「アフリカ館」についてもう少しだけ。

今でもネット上に残されている書き込みやブログ記事を見ると、いかに豊島園アフリカ館がファンに愛されていたのかがわかります。

当時はアフリカなんて日本からは気軽に行けるところではなかったせいもあって、多くの人の冒険心やイマジネーションを刺激するものがあったんでしょうね。

ワタシの記憶の限りでは、アトラクションに入ってまず最初に出会うのが古代エジプトのファラオの宴会の光景でした。

当時は深く考えてなかったので気にしてませんでしたが、この紀元前数千年の光景とその後に現れる今でもアフリカ各地で見られるような情景の組み合わせって、なんか時代考証メチャクチャ、てか同じ次元に存在してはいけない世界でしょ?!

その後は狭い順路で突然、槍を持ったピグミー族の奇襲を受けたり、川に架けられたガタガタ揺れる吊り橋を渡ってると、眼下では巨大なカバが大口開けて挑発してきたりとスリルも満点でした。

← まさにこんな感じ! 

ちなみにカバって異常に縄張り意識が強くて、アフリカの野生動物の中では最も危険な動物のひとつだそうです。

どのセットも人形や動物がすごいリアルで完成度がとても高かったんです。いつも豊島園に行くと必ず立ち寄ってたし、あのジープに乗るときのワクワク感はずっと変わることがなかったです。

興味をそそられた方は、youtubeに当時の様子を映した動画が残っているのを見つけたのでよかったら探してみてくださいマセ(「としまえん アフリカ館」で検索すると出ます)画質etcベストとは言いがたいですが^^;

そういうアフリカ館にも心霊話が・・・

ちなみにこのアフリカ館にまつわる色々な逸話が残されてるんです・・・

上に書いたアルジェリアの村のセットの中には、いつも展示のマネキンと同じ格好をしたアルバイト君が紛れていたとか、ある動物のセットのところには決まってユーレイが出るとか、点検に入った係員がいるはずのない人の声を聞いたetc・・・

話題が出たついでに。

アフリカ館のほかにも豊島園では有名な心霊スポットがありまして、これまたダークライドの「ミステリーゾーン」(純和風のお化け屋敷)での心霊話は当時から有名でした。

ググってみればみつかると思いますヨ。

2020年、惜しまれながら閉園

そしてその思い出の詰まった豊島園も今年2020年に閉園が決まり、その跡地はハリー・ポッターのテーマパークに模様替えしてリオープンしています。

個人的には豊島園がリニューアルして継続してほしかったんですけどね~T_T

下はyoutubeの開園当時の豊島園の様子を記録した動画です。1927年(昭和2年)開園とあるから100年近くも頑張っていたんですね~。戦時中にも耐えて、何か感慨深いものを感じました。

上は1929年の豊島園。冒頭で「船頭さんの恰好をした係員がボート上で立ったまま滑り下りてくる」というのが現代人から見ると驚異です。

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【補足】東京タワーの蝋人形たちのその後

閉館後の東京タワー蝋人形館にあった展示物の人形たちの行方ですが、しばらくは自社倉庫で保管するとの当時の経営者の話が残ってました。

その後は一部のみ2013年12月に六本木にオープンした「TOKYO ROCK SHOWCASE」というロックの博物館に展示されていましたが、2015年7月にこちらも閉館となってしまいました。

あ~あ、短命だったね。今も倉庫に眠ってるのでしょうか。

ちなみに2025年現在では都内・お台場のデックス東京ビーチというところに「マダム・タッソーTOKYO」という蝋人形館がありますが、こちらは国内外の有名人の蝋人形のみでマニア好みなディープな世界の展示物はないようでした。

まああったとしても令和の日本で、当時と同じように東京タワーのあのホラー&カオスな世界を再現することは不可能に近いでしょうけど・・・

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この記事を書いた人 Wrote this article

とりぞう

昭和のバブル時代を満喫したBBAです。オトコのような名前ですが、女です。LGBTとも関係ありませんw。 趣味の音楽のことや最近凝ってる「自家製健康酒づくり」etc、「ろぶりーと」はとりぞうが気ままに綴る雑記ブログです。