ニルドーシュの魅力?について語るシリーズです。
もっと知りたいアナタのために、ニルドーシュを解剖してアーユルヴェーダ的視点から各ハーブ・スパイスの効果効能を見ていきます。思わず納得!な結果もわかりました。
同時にハーブたばこの持つ危険性について知っておきたいことも。
ニルドーシュ誕生秘話
ニルドーシュを製造しているのはインドのMAANS PRODUCTS INDIAという会社でニルドーシュもここのオリジナルですが、この会社の社長さんは元々ものすごいヘビースモーカーだったそうです。
それがたたってついに体をこわしてしまい、自分でいろいろ考えた末に身体に害のないアーユルヴェーダ処方の健康タバコ「ニルドーシュ」を世に出すことにしたんだそうです。
創業者自らがカラダを張って?開発したという逸話なのでした。
アーユルヴェーダ的見地から見るニルドーシュの効能
それでは実際にどんなものが使われているのかチェックしていきます。
ニルドーシュを製造しているMAANS PRODUCTS INDIAの公式サイトには効能についてはこう書かれています。
5000年前から変わらないアーユルヴェーダのレシピで作られてるよ。
ニルドーシュに使われているすべてのハーブはアーユルヴェーダでは治療目的のために使われているものなんだって。
ニルドーシュに体内浄化作用が実際にどれぐらいあるのかはわかりませんが、自分自身が使った感想としては一理ありそうな気がしてます。
ニルドーシュに使われているハーブやスパイス
ニルドーシュの公式サイトで公開されているものを参照すると下のようになっています。
日本でもお馴染みのものが多いですが、英語のままのものは日本語名が見つからなかったのでそのまま載せてます。
・バジル ・クローブ ・リコリス(甘草)
・ターメリック(うこん) ・Tendu Leaf
・インディアン・シナモン ・Bishops weed ・Indian Bdellium
日本人にもおなじみのものがいくつもありますね。
大まかに見たところ、浄化・消炎、毒素排出といった作用のあるものが多く使われている印象を受けます。
それぞれにたくさんの効果や作用がありますが、その中でも喫煙に関係しそうな効能をピックアップしてみました。
バジル(トゥルシー)・・・抗酸化作用、ストレス軽減
インドではバジルというとホーリーバジルの方がポピュラーなので、たぶんこれもそのことではないかと想像されます。
イタリア料理に使うバジルとはまた違うもので、葉がもっと小さく香りもぜんぜん違うものです。シトラス系の香りでタイ料理によく使われています。
ホーリーバジルはインドではトゥルシーとも呼ばれて万能薬、不老長寿のハーブとしてとても重宝されています。
「副作用なし」、「体調を整える」、「ストレスに対する抵抗力を強める」という抗酸化物質が多い万能ハーブとして知られています。
とても爽やかな味がするとのことですが、ニルドーシュではあんまり感じませんでした^^;
ストレス軽減とか精神安定といった作用もあります。
クローブ(丁子)・・・抗菌作用
これは日本でも知られてますね。香りも独特ですが、強烈な抗菌作用があります。
また体を温める作用があるので風邪のときに使うことも多いです。
その他には消化促進、ガスを一掃する、うっ血を軽減するといった作用があります。
歯が痛いときにクローブを詰めておくと鎮痛剤にもなるそうです。
リコリス(甘草)・・・殺菌、慢性ストレスの緩和
字のごとく、甘味料によく使われます。
日本でも甘草入りの食品は多いので見かけたことがある方も多いのではないでしょうか。これは甘草の根の部分です。
以前にニルドーシュを喫ったときにほのかな甘みを感じましたが、リコリスのおかげだったんですね。
殺菌、消炎作用、ストレス原因のウツやイライラの緩和、特に咽喉系に効能があり、喉の痛みや咳を和らげたりするのに役立ちます。
植物エストロゲンを含むので女性のホルモンバランス調整や生理痛を抑える効果も期待できます。
ターメリック(うこん)・・・浄化・抗菌作用
鮮やかな黄色の粉で、カレーのあの黄色はターメリックのせいです。
生姜の仲間なので形もそっくりです。
インド料理になくてはならないものの一つで、聞くところによればインド人にとって最も重要なスパイスはこのターメリックだそうです。
あの鮮やかな黄色が黄金を思わせて強く惹かれるとのことです。光りモノが好きなんですね^^;
なんでもokな万能ハーブで浄化・抗菌作用が強く、最近では研究によってボケ防止作用があることが報告されています。消臭作用があるので、魚や肉料理のニオイ消しとしても使えます。
カレーの黄色いのが服について落ちない!ってときは、洗濯してから日光にあてて乾かすと汚れが落ちるって聞いたことあるよ。
インディアン・シナモン・・・抗菌、リラックス効果
シナモンは日本でも一般的なので誰でも知ってますよね。抗菌・抗酸化作用があり、血行促進や心臓、腎臓を強くするといった作用があります。
甘い香りがリラックス効果ももたらします。
強めの香りがしますが、ニルドーシュでは感じませんでした。
ちなみにシナモンは産地や特徴によって何種類かに分けられるんですよ。
それぞれ香りや味、色が微妙に違います。
日本では馴染みの薄いハーブ・スパイス
日本人にはいまいち馴染みの薄いものを紹介します。日本語名もついていないようなので英語名のままで失礼してます^^;
Tendu Leaf(テンドゥリーフ)・・・抗菌作用
ニルドーシュの「巻き」に使われている葉です。Tendu(テンドゥ)とはインドやスリランカが原産の木のことで、これはその葉っぱです。
なんのことかと思って調べてみたら別名がEast Indian Ebonyとのことでした。たぶんインド黒檀のことではないかと思われます。
現地ではこの葉を乾燥させて作るbidi(ビーディ)と呼ばれる小さな葉巻き作りが一大産業になっています。ニルドーシュも「ビーディ」ってことですね。
黒檀の葉には抗菌作用があることが確認されていて、その堅い樹皮にはマラリア原虫に対する予防効果もあるとのことです。
Bishop’s Weed(アジョワン)・・・毒素排出
セリ科の一年草でインドではアジョワンとも呼ばれます。消化機能促進と減量、神経系の強化、体の芯に溜まった毒素を吸い出すといった作用があります。
種は別名「ワイルドセロリシード」とも呼ばれてインド料理にもよく使われます。甘い香りですが、苦みがあってどことなくクセのある風味です。
Indian Bdellium(インディアン・ビデリウム)・・・浄化、毒素除去
別名グッグルとも呼ばれる、北アフリカから中央アジアに分布している樹木から取れる樹脂のことです。
強力な浄化作用があり毒素除去に使われます。
アーユルヴェーダでは万能薬として広く用いられていて、その独特な香りのお香にも浄化作用があるとされています。
グッグルは画像のような乾燥した気候の痩せた土地を好む樹木です。
画像出典元:https://en.wikipedia.org/wiki/Commiphora_wightii
効果が感じられたと思えた点:体内浄化
こうやって1つずつチェックしてみると、毒素除去や抗菌作用を持つものが中心にブレンドされていることがわかります。体内浄化に重点を置いたブレンドになっている印象を受けました。
それと同時にストレス緩和とかリラックス効果といった作用も意識している感じです。
これは実際に使った経験からも納得がいきます。
2ヶ月ぐらいニルドーシュを連続使用しているうちにある日突然、「もうたばこもニルドーシュもいらんわ~♪」という風にサクッと禁煙できたことは、ニルドーシュによる体内浄化作用が働いてくれたおかげなんだと個人的には思ってます。
しかし、味についてははっきり言ってイマイチな感じでした。
たぶん・・・もう・・買わない・・・かも・・・ ^^;
はたしてニルドーシュは安全なのか?!
タイトルのような疑問を持つ方も少なからずいるかと思います。そして喫煙リスクもたしかに存在しています。
ニルドーシュのような天然素材のハーブたばこは「ニコチンを含まないので安全」ということになっていますが、実際はそうとは言い切れないのが現状です。
ハーブたばこの危険性は通常たばことほぼ変わらない、
ときにはそれ以上になる危険性もある。
上のように警告する海外の医療関係者もいます。
ハーブたばこにニコチンは含まれていないけれど、火をつけたときに一酸化炭素やタールといった有害物質が発生しています。
このことからアメリカでは、ハーブたばこの箱には「からだに害を与える可能性」を記載しなければならないことが法律化されています。
しかし、インドではそれがないために野放し状態になってしまっているんだそうです。
くわしくはリンクの記事からどうぞ。こういったリスクを知ってから安全に使いましょう。
【まとめ】リスクもあることを知ってから使う
ニルドーシュに使われているハーブやスパイスについて個別に解説してみました。
主に解毒や浄化作用のあるものが中心にブレンドされていることがわかりましたね。
個人的な感想でもたしかにその効果はあったんだと思ってます。
とはいえ、一見ヘルシーでニコチンも含まないという「ハーブたばこはリスクはない」と思われがちですが実際には少し違っています。
実際に海外ではこういったハーブたばこにも通常たばこと変わらない危険性があることが警告されています。
ハーブたばこ類を使用するときはこのことも頭に入れて使ってくださいマセ。
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