躁うつ病とも言われる双極性障害者と関わった体験談です。
別記事で書いたADHDと症状が似てますが、こちらの方がスケールがデカイというか、精神状態のアップダウンが劇的で制御不能な感じでした。
はっきり言ってとても凡人の手に負えるような人たちではなく、個人的には二度と関わりたくないと思ってます、いえ、精神的体力的に不可能でしょう^^;
しかし2人の双極性障害者と関わって興味深かったのは、2人とも似たようなバックグラウンドや性癖を持っていたことでした。
最初におことわりしておくこと
この記事はあくまでもとりぞうの個人的な経験を書いただけのもので、発達障害者や双極性障害者を揶揄したり非難する目的のものではありません。
個人的に今でも10年来の付き合いを続けている発達障害者もいます。
以上のことをご了承のうえで読んでいただければと思います。
【実例】2人の双極性障害者に見られた共通点
双極性障害者(躁うつ病)は今までに2人ほど関わりました。
カミングアウトしたのは1人だけですが、もう一人も非常によく似た性癖を持っていたので恐らく同じ双極性障害者だったんだろうと思ってます。
2人とも外国人の男性で、どちらも高学歴のインテリで頭のいい人たちでしたが、躁とウツの時のギャップがすごかったですね。
躁状態のときは弁節もさわやかで語り口も雄弁、壮大な夢物語を悠々と語ったり自信過剰とも思えるほどでポジティブエネルギーが溢れてるんですが、いったんウツ状態に入ってしまうと最悪です。
思考回路も閉じてしまうのか貝のように口を閉ざして、ひたすら他人との関わりを避けるようになる、話しても愚痴っぽくなって泣き言めいたことばかり言うようになるといったパターンでした。
これがあの自信に満ちていた頃と同じ人物なのだろうかというほどの落差です。
そして2人とも短期間の間に上に書いたようなサイクルを繰り返していました。
国籍を超えた驚愕の共通点
で、この2人は国籍も国民性もまったく違う人たちだったんですが、驚いたことに似たような経歴とまったく同じ性癖を持っていたのです。
高学歴のインテリ
別記事で書いたADHDのK女史と同じく、この2人も頭のいい人たちでした。
研究機関とか大学講師といった、どちらもアカデミックな職業と関わっていましたね。
そのぶんプライドも相当高かったですけど、見た目は感じのいい人という印象でした。
ナルシスティック+お花畑な詩を書くのが好き
何かというと文章で自己表現するのが好きみたいで、しょっちゅう長々としたメールを送ってきました。
文章というよりは言葉の遊びを楽しんでいる感が強かったですが、専門的見地の一方的な主観に満ちたものが多いんですよね。
そしてその文章というのがまたすごい緻密な文章で、彼らの頭脳の明晰を認識させられるようなものではあるものの、かえって完璧すぎて違和感を感じるものでもありました。
彼ら自身も自分たちがインテリで特別な人種だと自負している感もあって、そうやって書いた文章を他人に読ませることで自尊心を満足させている雰囲気もありました。
吟遊詩人とか有名アーティスト気取りで自分の才能を自画自賛するような、長々とした詩をうんざりするほど書いて送ってきました。
感想を求められたりもしましたが、もう読んでるだけで息詰まりそうな感じでしたね^^;
躁状態とウツ状態では文章も両極端
そして、その詩の内容も躁状態とウツ状態では対照的なものになるんです。
「躁」のときの詩の内容は読んでるこちらがププッ!と噴き出してしまうような「ボクちゃんて天才」モード全開の、本気かよ?と疑いたくなるような超ナルシスティックな文体です。
ところが、ウツになるとドロ沼の底に沈んだような、絶望感に満ちて悶え苦しむようなような暗い内容に変わるんです。
救いようのないような暗い内容の詩や、「びっしりと隙もなく単語を羅列した暗号のような」メールを送ってきたりしました。
病的な香りが満載の、いまだかつて見たことないようなホラーな文章なんて受け取った方だって気分いいわけありませんよね。
しかも外国語とはな・・・
孤独や死といった自分の心を映し出すような暗~い内容も多くて、読んでるとこちらまで絶望的な気分にさせられました。
こういうことが続くとさすがに不信感も芽生えてくるというものですが、まったくの別人同士なのに2人ともまったく同じ性癖を持っていたことにはとても驚かされました。
ふたりとも最後は自爆
そしてこの2人は結局ウツ状態になったまま音信不通になりました。
正確には1人はウツ状態が終わるとまた普通に戻ってケロリとして連絡してきましたが、こちらはもう限界に達しつつあったのでゴメンナサイしてとっとと退散させていただきました。
また同じことを繰り返されたら、こちらの方が発狂してしまいそうだったからです。
突然失踪して行方知れずに・・・
もう1人はウツ状態で行方不明になったまま、10年以上経った今も音信不通で生きてるのか死んでるのかすら不明なままです。
「雪がちらつく厳寒の夜に、公園のベンチで眠りこけてしまったら肺炎になって入院した」って。普通の感覚ではありえないですよね!
完全に壊れてるね・・・
正常な人間関係を期待できない人たち
発達障害者のときと同じく、こういう風に彼らとは一般的な信頼関係の上に成り立つ人間関係を築くことは不可能に近いとつくづく実感しました。
そして建設的な人間関係を求めてるならば最初から関わらないのが最善だとも気付きました。
相手にこういう障害があることを知らずに結婚してしまった人なんて悲劇だろうなあ~とヒトゴトながら思います。
元妻はコカイン中毒に・・・
ちなみに前出のアメリカ人の躁ウツ障害者のM氏はバツいちでしたが、結婚生活は元妻がコカイン中毒で廃人みたいになってしまったために崩壊したと話してました。
原因が何かは聞きませんでしたが、ひょっとしたら原因はM氏側にあった可能性も否めない気もします。
毎日あの騒ぎに付き合わされてたら誰だっておかしくもなると思いますよ。
相手に犠牲を強いる人間関係
それでもこの障害を持った人たちと関わっていきたいというならば、自分の人生捧げてでも献身的に尽くすぐらいの覚悟が必要になると思います。
あるいは歴史的な逸材を発見したから自分が育てたいといったような、特別な事情がない限りは無理なんじゃないですかね~・・・
驚愕したM氏の特殊な生い立ち
この障害は遺伝的な要素が関係していることが多いそうです。
そのことを実証するような話です。
女装趣味、幼児期の性的虐待、猟銃自殺・・・驚愕の家系
上に書いたアメリカ人のM氏の生い立ちは超複雑でした。
本人の話によると、企業の重役だった父親は人知れず「cross dress(クロスドレス)=異性の恰好をすること、男性なら女装趣味」実践者だったそうです。
出張で頻繁に家を離れるのを利用して、旅先で女装ライフを楽しんでいたんだとも言ってました。
そして大学生の頃、そういう父親の変身した姿を家で目撃してしまったこともあったそうです。
こんなとき、キミならどう反応する?
その他にも子供の頃に実の兄弟に性的虐待を受けて今でもトラウマになっているとか、おじいさんが猟銃自殺しているとか、かなり特殊な環境で育ったようでした。
特に兄弟から受けた非道な仕打ちに対しては、今でも相当な怒りと苦しみを抱えていました。
何か良くないものが家系に受け継がれているといった印象を受けましたが、本人もそのことに気づいてはいる様子でした。
知り合った当時は離婚してフリーの仕事を細々としていましたが、才能はあるし根は悪い人ではないのに、特殊な障害を持って生まれたがために苦労の多い人生を送っている、という他人事ながら同情せずにはいられない人でしたね。
今も元気でいてくれることを祈るばかりです。
その一方で特殊な世界で活躍する人もいる
エキセントリックで理解困難な人たちではありますが、ポジティブな面でいえばそういう特殊な脳の構造のおかげで特定分野で非凡な才能を発揮する人が多いのも事実です。
ウィキペディアの「双極性障害者の有名人のリスト」を見ると、歴史に名を残した作家、芸術家、政治家といった人たちが名を連ねています。
日本では大作家と言われる人たちに多いことがわかります。
太宰治とか今さらながら「なるほどね~」って感じですが^^;
最近では女優のキャサリン・ゼタ・ジョーンズやマライア・キャリーがカミングアウトしたことも記憶に新しいし、アクセル・ローズ、玉木浩二といった「え~?!」という人たちもリストに入ってます。
かのウィンストン・チャーチルも双極性障害でしたが、きっと側近だった人たちは気の休まる暇はなかっただろうな~と容易に想像できます。
よく言われている「天才と〇気は紙一重」というのは、ひょっとしてこのへんから出来た言葉なのかもしれないですね。
歴史的な偉人や有名人も大勢いる。
【まとめ】彼らを理解するにはそれ相当の労力と犠牲が伴う
何度も書いてますがADHDと同じく、この障害を持った人と関わるならば双極性障害についてよく理解したうえでないと自分が精神的にも経済的にも損害を被る危険性があります。
躁状態のときはやたらと積極的で親切ないい人、でもウツ状態になると音信不通になってバックレるといった究極なパターンを繰り返していて平静な状態ということがありませんでした。
それでも関わっていきたいと思うならば、自分の人生を捧げても奉仕するぐらいの覚悟が必要になると思います。
とりぞうは「他人の生活をひっかき回したあげくにトンズラする無責任な人たち」という印象しか持てなかったので、下のような結論に落ち着きました。
この記事がアナタの参考になれば幸いでゴザイマス^^
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